手元に置くべきベスト・ジャズ・サウンドトラック25選を、この後にご紹介する。決定版だと断言するようなリストではないが、それでも世に出ている最高のジャズ・サウンドトラックにスポットライトを当てたものになっている。 ジェリー・ゴールドスミスは非常に万能な映画音楽作曲家で、『猿の惑星』や『エイリアン』のような不気味なSF音楽から『グレムリン』のようなコメディ、そして『氷の微笑』のようなエロティックなスリラーまでと、幅広いタイプのサウンドトラックを発表している。その彼の最高傑作は間違いなく、ジャック・ニコルソンが私立探偵役で主演する、30年代が舞台のロマン・ポランスキーのノワール的探偵スリラー映画『チャイナタウン』のジャズを感じさせるこのサントラだろう。豪華でありながら、心に残る哀調を帯びた音色に溢れているジェリー・ゴールドスミスのスコアは、主に著名セッション・トランペッター、ユアン・レイシーの一級品の演奏によるもの。せつない「Love Theme」では、豪華なオーケストレーションをバックにしたエレガントなソロを聴かせる。そして後にアカデミー賞にノミネートされ、アメリカン・フィルム・インスティチュートのアメリカ映画音楽トップ25リストで第9位に輝いた。, 11: デューク・エリントン『或る殺人(原題:Anatomy Of A Murder)』(1959) 1943年、第二次世界大戦の真っ只中に製作された大ヒット映画カサブランカ。「君の瞳に乾杯」という今なら寒いギャグにもならない台詞もこの世界観なら許せちゃう。ハードボイルドを地で行く男と今の時代にも通用する絶世の美女が織り成す、未だ名作と語り継がれる不屈のラブロマンス。, そして、本映画を彩る名曲、JAZZのスタンダード曲としても知られるAs time goes by(時の過ぎ行くままに)のご紹介です。, そこは自由を求める人々、最後の拠り所。運命が交差する場所。ナチスに追われるレジスタンスの指導者ラズロ(ポール・ヘンリード)は、カサブランカを経営するリック(ハンフリー・ボガート)を頼って店に現れる。リックはシニカルな性格のアメリカ人で、他人の面倒ごとには首を突っ込みたがらない。ましてや、ビクターの妻がかつて彼が愛してやまなかった女性イルザ(イングリッド・バーグマン)であるなら、なおのことだった。苦悩するイルザは、自らの身と引き換えにラズロを亡命させてくれるよう懇願する。愛する女性と多くの命への責任を背負い、重大な選択を迫られるリック – 運命の時は刻一刻と近づいていた…。 アカデミー賞(R)作品賞を含む3部門を受賞した、永遠のラブ・ストーリーがハイデフィニション映像と豊富な映像特典で現代に蘇る。かつてない高画質と高音質で鑑賞する映画体験は、この不朽の名作に全く別の意味を与え、新たなる旅立ちさえも予感させる。 (アマゾンより引用), ヒロインを演じるイングリッド・バーグマンは文句なく絶世の美女。古き時代に活躍された女優さんは本当に絵に描いたような美人さんが多いですね。一方の主人公を演じるハンフリー・ボガード。全くの私見ですがとりわけ男前という訳でなく、一見すると普通のおじさんに見えなくもありません。しかしその立ち振る舞いがハードボイルドそのもの。男の美学というか、余裕というか、やせ我慢というか・・・。, 男は年齢を重ねていくに連れ、ビジュアルよりも立ち振る舞いで格好良くなりたものですね。本映画のハンフリー・ボガードが演じるリックはそのお手本になるような男です。しかしやりすぎは禁物、ドン引きされる恐れもあります(^^;)あくまでも自然に振舞える程度で見習いたいものです。, 古き映画は戦争の悲劇を題材に取り上げることが多いです。本ブログでも記事にした『サウンド・オブ・ミュージック』もナチスがらみの話がありますし、シェルブールの雨傘のように戦争によって引き裂かれた恋人・・・。ド定番の設定です。, 本映画も戦争絡みでの恋愛ではありますが戦時中故か反枢軸国の要素は強め。随所に愛国心をあおるようなシーンが散りばめられています。, さて本映画で主人公のリック(ハンフリー・ボガート)とイルザ(イングリッド・バーグマン)の再会のシーンで流れるのがこの曲。, 歌詞的には「愛の普遍性」を説いたような内容なので時が過ぎてもという方が正しいようですね。この曲は本映画のために作られた訳ではなく『Everybody’s welcome』というミュージカルで使われたのがオリジナルだとか。ただそこまで大きくヒットしなかったようなのでAs time goes byという曲を有名にしたのは本映画ということで良いと思います。, 切ないメロディに哀愁漂うテナーの音色は良く似合います。デクスター・ゴードンは本ブログでも紹介したことのあるラウンド・ミッドナイトという映画でこの曲を披露しています。, 静粛のピアニストのビル・エバンスの演奏です。甘美なバラードを演奏させたらJAZZ史上、彼の右に出るものはいないでしょう。インタープレイの提唱者だけあり、ピアノの美しい音色だけでなくベースの低音とのコントラストも素晴らしいです。, 最後は女性ボーカル。主に大阪で活躍されている森川七月さん。私は現在は東京在中なのでなかなか、ライブにはいけないのですが数年来のファンです。, 7年前くらいに一度、ライブに行ったな~。彼女の色気ある低音ボイスはまさにJAZZを歌うにピッタリでオススメです!, As time goes byという曲はJAZZに興味を持つまで全く知りませんでした。シネマミュージックを取り上げたサックスのJAZZスタンダードCDでこの曲を知り、瞬く間に気に入りました。その後、近所のレンタル店に行き、カサブランカを借りることになります。本映画はアメリカ史上、屈指の名作ですが私にとっては音楽がきっかけで出逢えた映画です。, ・・・何分、古い映画ですので正直、そんなに期待はしてませんでしたが良い意味でベタというか王道の恋愛ストーリという印象でした。, 今回はAmazonビデオで無料で観れることを知り、久しぶりに視聴しました(^^)/, もしAmazonのプライム会員でまだカサブランカを観たことがない方は、ぜひ名曲As time goes byと共に希代のラブロマンスを堪能してみてください(^^), 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, 名作映画とジャズスタンダード曲紹介【As time goes by(時の過行くままに)】byカサブランカ, キミスイ(君の膵臓をたべたい)の住野よるの最新作。新感覚ファンタジー小説【よるのばけもの】. 昨日までビング・クロスビーのことを書いたが、更にお古いお話。 かつて「ジャズヴォーカルの父」と称されたアル・ジョルスンの名を知ったのは20代前半、和田誠さんの対談本「たかが映画じゃないか」だったと思う。 アントニオ・カルロス・ジョビン作の1966年ボサノバスタンダード。Triste(1966 song) - JazzPiano 1926年のビンセント・ユーマンズとアン・コールドウォルの曲。アン・コールドウェルは20世期初頭で活躍した ジョン・コルトレーンの音楽作品集は、考えるまでもなくベスト・ジャズ・サウンドトラック・リストに入れるに相応しい。ジャズ界一アイコニックで影響力のあるミュージシャンのひとりである、ジョン・コルトレーンの人生、その時代、そして音楽を描き喝采を浴びた、ジョン・シャインフェルド監督の2017年映画から、このサクソフォニストの最も重要で象徴的な作品がフィーチャーされたサウンドトラックが生まれた。収録されているのは、神への祈りを捧げた1965年の最高傑作『A Love Supreme』からの抜粋、衝撃的なモード・ジャズの傑作に再構成された「My Favourite Things」、コード変化が繰り返される画期的な「Giant Steps」、そして公民権運動に寄せたプロテスト・ソング「Alabama」等。映画はジョン・コルトレーン没後50周年を記念して発表された。, 22: ガトー・バルビエリ『ラスト・タンゴ・イン・パリ(原題:Last Tango In Paris)』(1973) 映画音楽楽譜・スコア・音楽書 ; ヴォーカル楽譜・スコア・音楽書 ... ジャズ・スタンダード・バイブル ハンディ版 セッションに役立つ不朽の227曲 開きやすいリング綴じ cd付き . ジャズのスタンダードナンバー「Confirmation(コンファメーション)」のyoutube動画をいくつか集めました。いつも通り、勉強を兼ねて自分が中でもよく聴いているお気に入りリストです。もちろん、ジャズ・スタンダード・バイブル(通称: 【YouTube 毎日22:00時更新。寝る前のプチ音楽教養に】Triste. 1973年で最も論争を呼んだ映画と言ったら間違いなく、その性暴力行為の残忍な描写が、世界中の検閲から激しい怒りを買った、イタリア人監督ベルナルド・ベルトルッチの『Last Tango In Paris』だろう。マーロン・ブランド演じる独身中年男と、若い娘との関係を追った作品で、アルゼンチン人サクソフォニストのガトー・バルビエリ(強烈なジョン・コルトレーン的な音色と熱のこもったスタイルで知られる、元アヴァンギャルド・アーティスト)は、官能的で魅惑的でありつつも、映画のダークなテーマに沿った、落胆とメランコリーと強い喪失感を帯びた、オーセンティックなタンゴ調のスコアを提供している。, 21: ケニヨン・ホプキンス『ハスラー(原題:The Hustler)』(1961) 音楽に限らず映画とかミュージカルといった大衆文化がまさに花開いた時代で、日本で言うと元禄文化みたいな。江戸時代のね。 そして 映画とかミュージカルが大ヒットする上で欠かせなかった非常に大きな要素っていうのが「誰にでも覚えやすい、美しいメロディーを持ったテーマソング」� マイケル・ケインは『ズール戦争』(1963)と、その後の『国際諜報局』(1965)で、前途有望な俳優としての実力を既に発揮していたが、映画スターとしての地位を確実なものにしたのは、ルイス・ギルバートの『アルフィー』で、同名の楽観的ロンドン子を演じてからだった。アメリカ人テノール・サクソフォニストの巨匠ソニー・ロリンズがスコアを書き、イギリス人ミュージシャン等とロンドンでレコーディングしたが、その後サウンドトラック・アルバム用に、オリヴァ―・ネルソンをアレンジャーに迎え、アメリカで全曲レコーディングし直した。イージー・スウィンギングなテンポと、うねうねしているが、心に伝わりやすいホルンのメロディによるメイン・テーマは、マイケル・ケイン演じる憎めない女たらしの、粋で魅力たっぷりな雰囲気を表現していた。現在でも入手可能なベスト・ジャズ・サウンドトラックのひとつだ。, 4: チャーリー・パーカー『バード(原題:Bird)』(コロムビア 1988) 警官を出し抜くスリルを味わうために銀行強盗を企てるという時間を持て余した裕福なプレイボーイのビジネスマン(スティーヴ・マックイーン)を描いたノーマン・ジュイソンの1968年犯罪映画と、その作品に流れるミシェル・ルグランの素晴らしいスコアほど、見事に調和が取れた共生関係にある動画と音楽は稀だ。ノーマン・ジュイソンの魅力的な映像とマルチ・スプリット・スクリーン画像により、映画は忘れることの出来ない印象を、多くの鑑賞者の心に深く刻んだ。ミシェル・ルグランの初のハリウッド作品となったこの映画のシンフォニックなジャズ・スコアは夢へと誘い込むような効果があり、音楽の印象を強くしているだけでなく、映画全体の雰囲気に緩やかなまとまりをもたらした。活気溢れるジャズの音色とバロック調の音楽を印象深く融合した、ミシェル・ルグランの壮大なインストゥルメンタル・ナンバーも多数収録されているが、現在このスコアで最も良く知られているのは、ノエル・ハリソンが歌うオープニング・ソング「The Windmills Of Your Mind(邦題:風のささやき)」だ。, 2: マイルス・デイヴィス『死刑台のエレベーター(原題:Ascenseur Pour L’Echafaud)』(1958) デクスター・ゴードンは63歳の時に、うらぶれたアメリカ人ジャズ・ミュージシャンのデイル・ターナーを描いたベルトラン・タヴェルニエ監督の映画『ラウンド・ミッドナイト』で、アカデミー賞にノミネートされた。アルコールと薬物乱用歴のある彼自身の経験を大まかに基にしているこの映画の素晴らしいサウンドトラックには、ハービー・ハンコックがプロデュースし、ジャズの名士ウェイン・ショーター、フレディ・ハバード、ボビー・ハッチャーソン、ジョン・マクラフリン、そしてトニー・ウィリアムスがフィーチャーされ、デクスター・ゴードンもテノール・サックスをプレイしている。彼等はその才能を集結させながら、映画の説得力のある物語に、心に強く残る控え目なバックドロップを作り上げている。, 5: ソニー・ロリンズ『アルフィー(原題:Alfie)』(1966) ニューヨークの売れっ子ファッション・フォトグラファーだったバート・スターンは、1958年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルを撮影する為に、映画撮影用カメラの後ろに立ち、誰もが認める傑作『真夏の夜のジャズ』をプロデュースした。これは一風変わったドキュメンタリーだ。まずナレーターの声が入っていない。代わりに、共生関係にある映像と音楽が、印象派コラージュのような作品を生み出している。それでもセロニアス・モンク、デイヴ・ブルーベック、ルイ・アームストロング、アニタ・オデイ、それからダイナ・ワシントンの素晴らしいライヴ・パフォーマンス収録のこのサウンドトラックは、それだけでも十分に楽しめる内容になっている。そしてこれだけ豊かな才能に溢れたこの作品は、間違いなく世界最高のジャズ・サウンドトラックのリストに加わるに相応しい1枚だ。, 18: ジョニー・マンデル(フィーチャリング・ジェリー・マリガン)『私は死にたくない(原題:I Want To Live)』(1958) 作家/監督のロバート・ワイズにとり、50年代後半の専門分野は間違いなくフィルム・ノワールであり、同ジャンルで最も有名な彼の作品といったら『私は死にたくない』だ。殺人罪に問われた売春婦が描かれたこの作品は、発表時アメリカの観客に衝撃を与え、主役を演じたスーザン・ヘイワードは、その演技によりオスカー賞を受賞している。作曲家/アレンジャーのジョニー・マンデルのスコアは、非常に陰鬱だが観るに値するこの映画の明るい点のひとつ。バリトーン・サクソフォニストのジェリー・マリガンは、このスコア中で際立っており(その他複数の“クール・スクール”西海岸ジャズ・プレイヤー同様)、そのスモーキー・ホルンは確固たる強さを持つブルージーなメロディを表現している。, 17: ハワード・ショア(フィーチャリング・オーネット・コールマン)『裸のランチ(原題:The Naked Lunch)』(1991) 僅か3人の俳優という非常に少人数のキャストによる珍しいタイプの映画『水の中のナイフ』は、ポーランド人監督ロマン・ポランスキーの10作目にして初の長編作品。その多くは湖に浮かぶボートの上で撮影され、ふたりの男とひとりの女のエロティックな緊張関係が描かれたこの作品は、ポーランド出身の名ピアニスト、クシシュトフ・コメダ(この6年後に事故による脳損傷で不慮の死を遂げた)が書いた素晴らしいジャズ・スコアによって強化された。スウェーデン人ハード・ボップ・ミュージシャン、ベルント・ローゼングレンの力強いテノール・サクソフォンがフィーチャーされた、雰囲気を盛り上げる一連の作品から成るこの『水の中のナイフ』のスコアは、間違いなくクシシュトフ・コメダの最後を飾る栄光だ。クシシュトフ・コメダはこれ以外にも、『反撥』や『ローズマリーの赤ちゃん』等、ロマン・ポランスキー映画を数本手掛けている。, 13: アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『Les Stances A Sophie』(1970) 映画にジャズ音楽が用いられていく時代のなか、ディズニーも次々と作品を公開していきます。 当時その時代に肖ってディズニー作品もモダン・ジャズを取り入れた映画作品を公開…というわけではないかと感じます。 どの様に関わってきたのかというと、ジャズミ� 史上最高のジャズ・サウンドトラック・リストに、必ず入れなければならない映画『或る殺人』は、ビッグ・バンド・スウィング時代のマエストロ、デューク・エリントンが、たびたび共作しているビリー・ストレイホーンと書いたもの。豊かな金管楽器が印象的なデューク・エリントンのオーケストラによる同作は、オットー・プレミンジャーが監督し、妻をレイプしたとされるバーテンダー男を殺害した陸軍中佐を担当する弁護士(ジェームズ・ステュアート)が主人公の、気骨のある法廷ドラマに見事寄り添っている。映画はそのストレートな性表現(“パンティ”という単語が映画中で使われたのはこの時が初めてだとされる)が当時論争を引き起こし、それは脅威と安っぽさにじみ出る、威勢の良い唸るようなホルンと、強く躍動するブルースのリズムに溢れた、デューク・エリントンの色鮮やかなスコアに投影されている。, 10: モダン・ジャズ・カルテット『拳銃の報酬(原題:Odds Against Tomorrow)』(1959) アルゼンチン生まれのジャズ・ピアニスト、ボリス・“ラロ”・シフリンがハリウッドで頭角を現わしたのは、60年代半ば、スティーヴ・マックイーン映画『シンシナティ・キッド』のスコアを担当し、人気テレビ番組『Mission: Impossible』の印象的なテーマ音楽を作曲した後だった。ピーター・イェーツが監督し、スティーヴ・マックイーンが、重要参考人の暗殺を企てるマフィアを阻止しようとする、タフな警官を演じる『ブリット』で、ラロ・シフリンはジャズ、ブルース、ロック、ファンク、そしてラテン・パーカッションの要素が融合された、非常にモダンで素晴らしいメイン・テーマを含む、ジャズを取り込んだスタイリッシュなスコアを生み出した。1968年にワーナー・ブラザーズからリリースされた、よりコマーシャルな公式サウンドトラック・アルバムよりも、オリジナル・スコア(入手可能になったのは2009年になってから)の方が、ジャズ色が遥かに強かった。, 14: クシシュトフ・コメダ『水の中のナイフ(原題:Knife In The Water)』(1962) ニューヨーク州バッファロー出身のデヴィッド・シャイアは、1960年代にテレビ音楽を制作するようになる以前は、ブロードウェイ・ミュージカルのオーケストラ・ピアニストだった。程なくして映画界へ移り、ディック・リチャード監督によるレイモンド・チャンドラーの同名小説の映画化『さらば愛しき女よ』の豪華スコアが、1974年の『カンバセーション…盗聴…』『サブウェイ・パニック』での素晴らしいサウンドトラック2作品の後に続いて生まれた。メイン・タイトルのキュー(またの名は『Marlow’s Theme』)の贅沢なオーケストレーションと心に残るメロディを通して、スコアは57歳のロバート・ミッチャム演じる私立探偵フィリップ・マーロウの厭世観を明確にしている。, 23:ジョン・コルトレーン『Chasing Trane: The John Coltrane Documentary』(2017) 文/後藤雅洋 映画とジャズの関わりというと、多くの方々はジャズ好きで知られた監督ルイ・マルが、1957年に制作した『死刑台のエレベーター』など、一連の50年代フランス映画を思い浮かべるのではないでしょうか。 39ポイント(1%) 明日中12/20 までにお届け. この“手元に置くべきベスト・ジャズ・サウンドトラック”リスト、2度目の登場のバーンスタイン作品には、西海岸グループのチコ・ハミルトン・カルテットもフィーチャーされている。アレクサンダー・マッケンドリックの迫力満点の映画は、皮肉屋の新聞コラムニスト J.J.ハッセンカー(バート・ランカスター)が、冷酷なパブリシスト、シドニー・ファルコ(トニー・カーティス)を使って、妹とジャズ・ギタリストのロマンスを引き裂こうとし、その結果、悲劇的な結末を迎えるというストーリー。エルマー・バーンスタインの大胆で力強いスコアには、ニューヨークの喧噪と同時に、都会の不安や食うか食われるかのメンタリティが映し出されている一方、チコ・ハミルトンのグループはその淡い色合いの作品で、非常に対照的なジャズ・クール感を提供している。, 6: ヴァリアス『ラウンド・ミッドナイト(原題:Round Midnight)』(1986) フランス以外では『Frantic』と題された『死刑台のエレベーター』という名のこの映画は、フランスのミステリー小説が基になったルイ・マル監督の1958年作品。ジャンヌ・モローとモーリス・ロネが、モローの夫の殺害を企てるも、厳しい報いを受けるカップルを演じている。マイルス・デイヴィスは1957年末、ヨーロッパをツアーしていたが、サウンドトラックを提供することを承諾。その心から離れないスコアは、映像、筋の展開、そして音楽による、映画の革新的な物語の探求の重要な要素となり、その結果レコーディング史上最高のジャズ・サウンドトラックのひとつになった。この作品はそして大部分がインプロヴァイズされているということで、より一層注目に値する。これはマイルス・デイヴィスの映画サウンドトラック制作への第一歩であったと同時に、モード・ジャズへの初挑戦であり、すぐ後に続くアルバム『Milestones』と『Kind Of Blue』を方向づけた。, 1: エルマー・バーンスタイン『黄金の腕(邦題:The Man With The Golden Arm)』(1956) ジャズのスタンダードナンバー「On Green Dolphin Street(オン・グリーン・ドルフィン・ストリート)」のyoutube動画をいくつか集めました。いつも通り、勉強を兼ねて自分が中でもよく聴いているお気に入りリストです。もちろ トレント・レズナーとアッティカス・ロス: 『Mank/マンク』で飛躍的進化を遂げた作曲家コンビの経歴, 『ソウルフル・ワールド』サントラ配信開始。2つの音楽ジャンルで現実とソウルの世界を表現. The Windmills of Your Mind/The Thomas Crown Affair/風のささやき/華麗なる賭け/Michel LeGrand/ミッシェル・ルグラン/01 映画『ロケットマン』 ももいろクローバーz、結成記念日の5月17日に行われた伝説のliveが映像化! 日本を代表するドリームメーカーが集結!映画『二ノ国』 想像を超えた感動は、新たな伝説となる。映画『ライオン・キング』 da pump、日本武道館が映像化! ジャズの名バラード『Tennessee Waltz(テネシーワルツ)』。 もともとは1948年に発表された カントリー音楽 でしたが、1950年に「 Patti Page(パティ・ペイジ) 」がカバーして大ヒットしました。 映画「鉄道員」ではテーマ曲として使用されています。 懐かしのスタンダードジャズから想い出の映画音楽までジャズ・フュージョン国内ジャズ アーティスト: 根市タカオと楽しい仲間たち 発売日: 2018/05/23 jan: 4544708003858 品番: 舞台はスウィンギング・シックスティーズのロンドン。イタリア人監督ミケランジェロ・アントニオーニは、カメラで殺人現場を捉えてしまったロンドンのファッション・フォトグラファーを描いた初の英語作品のサウンドトラックの作曲を、アメリカ人ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコック(当時はマイルス・デイヴィスの草分け的クインテットのメンバー)に依頼した。ハービー・ハンコックを支えるのは、フレディ・ハバード、ジョー・ヘンダーソン、ロン・カーター、ジャック・ディジョネット等、ジャズ界の大スターによる豪華ラインアップ。このダイナミックなアンサンブルがレコーディングした、同時代を代表するベスト・ジャズ・サウンドトラックは、ブルース・グルーヴから、より自由なモード・ジャズまで多岐に渡る。中でも特徴的なナンバーである、グルーヴィーなソウル・ジャズ・アウトテイク「Bring Down The Birds」は、この後ディー・ライトが1990年のダンス・ヒット「Groove Is In The Heart」でサンプリングし、多くの人に認識されるようになる。, 15: ラロ・シフリン『ブリット(原題:Bullitt)』(1968) 楽譜 ¥3,850 ¥3,850. 5つ星のうち3.9 21. 手元に置くべきベスト・ジャズ・サウンドトラック25選チャートのトップを飾るのは、典型的な50年代“ジャズ・ノワール”サウンドトラックのこの作品。作曲を手掛けたのは、尊敬の念を禁じ得ないエルマー・バーンスタイン。彼はこの後60年代前半に『荒野の七人』と『大脱走』の音楽を書いている。麻薬を止めようとするジャンキーのドラマー、フランキー・マシーン(フランク・シナトラ)を描いたオットー・プレミンジャーが監督した映画『黄金の腕』の為にこのジャズ色の強いスコアを書いた時、エルマー・バーンスタインはハリウッドで人気上昇中の映画音楽作曲家だった。不気味で激しいリズムと、ほとんどヒステリックでさえある鋭い音色のホルンで仕上げられた、そのイキなメイン・テーマは非常に印象的で、ビリー・メイ、ジェット・ハリス、そしてグラム・ロッカーのスウィートのカヴァー・ヴァージョンまで誕生している。, ハンブル・パイのフィルモアで録音されたライヴ盤『Performance – Rockin’ The Fillmore』, 映画『あの夜、マイアミで』サントラから、レスリー・オドム・Jr.が歌うオリジナル曲が公開, 『ソウルフル・ワールド』レビュー: ジャズ・ミュージシャンを丁寧に描き、演奏全てが素晴らしい映画, ダフト・パンクによる映画『トロン:レガシー』サントラ収録曲の9曲がストリーミングで初公開, 【全曲動画付】フランク・シナトラのクリスマス・ソング・ベスト20:冬にぴったりな歌声と名曲たち, クリスマスの絶対的定番曲「ジングルベル」の制作秘話:原曲は馬ソリにのってナンパする歌, ジョン・バティステとは?『ソウルフル・ワールド』に抜擢された若きジャズ・ミュージシャンの経歴, U2「Beautiful Day」:『All That You Can’t Leave Behind』に収録され完全復帰を実証した名曲, ビートルズの新ドキュメンタリー映画『The Beatles : Get Back』について現時点で判明している事柄, About Us • Terms of Service • Privacy Policy • © 2019 uDiscoverMusic, King Of Jazz (1930) Restored Technicolor Sequence, Miles Davis – ''Ascenseur pour l'Echafaud'' OST (Louis Malle 1958), Diana Ross Lady Sings The Blues Lover Man/T'ain't Nobody's Bizness If I Do/Good Morning Heartache, Jazz On A Summer's Day (Official Trailer), The Art Ensemble of Chicago – Theme de Celine / Les Stances A Sophie [Episode from the movie]. "Odds Against Tomorrow" (John Lewis), Modern Jazz Quartet in London. ジャズ・スタンダード必聴名曲(2)「枯葉」 文/池上信次 「枯葉」(原題:Les Feuilles mortes/英語題:Autumn Leaves)は、シャンソンの代表的スタンダード・ナンバーですが、現在ではおそらくシャンソン以上に、「ジャズのスタンダード」として知られているのではないでしょうか。 「ジャズってどんな曲があるの?」「どれから聴いて良いのかわからない。。。」 とはいいつつも、、、ジャズといえば、お洒落で大人っぽくてかっこいい音楽。そんなイメージや雰囲気を少しでも味わってみませんんか ご入札の前に必ず ご利用案内 をご確認ください。※商品画像はイメージです。商品タイトルに初回版と明記していない商品は、通常版をお届けする場合があります。※ご注文タイミングによってはお取寄になり、お時間を頂戴する場合や、欠品によりご連絡の上、キャンセルさせて頂 楽譜 ¥3,630 ¥3,630. ディズニー音楽とジャズ. イスラエル人のモーシェ・ミズラヒが監督した、自由奔放な若き女性セリーヌを追った映画は、クリスチアーヌ・ロシュフォールの同名フェミニスト小説が基になっており、現在ではアメリカのフリー・ジャズ・グループ、アート・アンサンブル・オブ・シカゴの素晴らしいサウンドトラックで良く知られている。グループを率いていたレスター・ボウイと、それを大きく成長させた『Rescue Me』で知られる当時の妻フォンテラ・ベースは、当時パリに住みながら、さまざまなタイプの映画音楽をプロデュースし、演奏もしていた。情熱的なジャズ・ファンク・グルーヴやゴキゲンなディキシーランド調、アフリカ系に影響を受けた哀歌や、不安にさせるアヴァンギャルドな音風景ものまで、彼等の印象的なサウンドトラックは多岐に渡った。, 12: ジェリー・ゴールドスミス『チャイナタウン(原題:Chinatown)』(1974)